2
いや,信仰のない者たちは,高慢で反抗的である。
3
われはかれら以前に,どんなに多くの世代を滅ぼしたことであろう。かれらは,もはや逃れ得ない時となって(慈悲を)請う。
4
またかれらは,自分たちの中から警告者が出たことに驚き,不信心者は言う。「これは魔術師です。嘘付きです。
5
かれは多くの神々を,一つの神にしてしまうのですか。これは全く,驚きいったことです。」
6
そして,かれらの長老たちは立ち去りながら(その場にいた仲間に言う。)「行きなさい。そしてあなたがたの神々を守り通しなさい。これは(一神教の教え)全くの企らみです。
7
わたしたちはこれまでの教えで,こんなことを聞いたことがありません。これは作り話に過ぎません。
8
わたしたちの間で,あんな男にだけ御告げが下ったと言うのですか。」いや,かれらはわれの訓戒に,疑いを抱いている。いや,かれらはまだわれの懲罰を味わったことがない。
9
それともかれらは,偉力ならびなく,恵み多いあなたの主の,慈悲の宝物を持っているのか。
10
かれらは天地,そしてその間の万有の,大権をもっているのか。それならかれらに手だてをさせて,(天の玉座まで)登らせなさい。
12
かれら以前にも,ヌーフの民,アード(の民)および権勢を張り廻らしたフィルアウンも,
13
またサムード(の民)やルートの民,および森の民も使徒たちを徒党を組んで嘘付き呼ばわりした。
14
(これらは)皆使徒たちを嘘付き呼ばわりし,それでわれからの懲罰が確実に下った。
15
これらの者も,かの一声を待つだけである。それには一刻の猶予もない。
16
かれらは,「主よ,わたしたちの授かる分を清算の日以前に,急いで下さい。」と言う。
17
あなたはかれらの言葉を耐え忍べ。そしてわがしもべである堅固の人ダーウードを思え。本当にかれは,(主の)命令に服して讃美しつつ常に(主の御許に)帰った。
18
われは山々を従わせ,かれと共に朝夕に讃美させ,
19
また鳥類も,集って,凡てのものが主の命令に服して讃美しつつ常に(主の御許に)帰った。
20
そこでわれはかれの王権を強化し,英知と断固たる決断力をかれに授けた。
21
あなたは論争者の物語を聞いたのか,人びとが私室の壁を乗り越えて,
22
ダーウードのところに入って来たのでかれは驚いた。かれらは言った。「恐れることはありません。これが訴訟の当事者の双方です。一方が他方に不正を働きました。真理によってわたしたちの間を裁いて下さい。不公平がないように,わたしたちを公正な道に御導き下さい。」
23
「これは,わたしの兄です。かれは99頭も雌羊を持っており,わたしは(只)1頭しか持っていませんでした。ところがかれは,それをも自分に任せなさいと言ったのです。そして言葉巧みにわたしを言い負かせてしまったのです。」
24
かれ(ダーウード)は,「かれがあなたの羊を,取り込もうとしたのは,確かに不当です。本当に共同で仕事をする者の多くは,互いに侵しあう。信仰して善行に勤しむ者は別だが,それは稀です。」と言った。(その時)ダーウードは,われがかれを試みたことを喩り,主の御赦しを請い,礼拝にひれ伏し,悔悟して主の御許に帰った。〔サジダ〕
25
それでわれは,かれ(の過ち)を赦した。かれは(今)本当にわれに近づき,多幸な(悟り切った)帰り所にいる。
26
「ダーウードよ,われはあなたを地上の代理者にした。だから人びとを,真理によって裁き,私欲に従って,アッラーの道を踏みはずしてはならない。アッラーの道から迷う者は清算の日を忘れた者で,必ず厳しい懲罰にあう。」
27
われは天と地,そしてその間にあるものを,戯らに創らなかった。それは信仰のない者の億測である。だが(いずれ地獄の)火を味わう信仰のない者こそ哀れである。
28
われが信仰して善行に動しむ者と,地上で悪を行う者と同じに扱うことがあろうか。われが(悪魔に対し)身を守る者と,邪悪の者とを同じに扱うであろうか。
29
われがあなたに下した啓典は,祝福に満ち,その印を沈思黙考するためのものであり,また思慮ある者たちへの訓戒である。
30
われはダーウードにスライマーンを授けた。何と優れたしもべではないか。かれは梅悟して常に(われに)帰った。
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